こんにちは。
自分軸カウンセラー よしみです。
「引き寄せの法則って結局、信じる人だけの話でしょ?」
そう思う人もいるかもしれません。
まあ・・・、そうなんです。
信じるからそうなるわけなのですが^^
けれど実は、「引き寄せ」は脳の仕組みで説明できる現実的なメカニズムなんです。
そのカギを握るのが、脳にある“RAS(ラス)=脳幹網様体賦活系”。
RASは、「意識を向けたもの」だけを選んで現実化する、いわば“脳のフィルター”のような存在です。
それと同時に、「意識したもの」を集める“アンテナ”。
つまり、「上手くいかない」「チャンスがない」と思っていれば、その証拠ばかりをRASが一生懸命探してきます。
反対に、「私はできる」「きっとタイミングが来る」と信じていれば、RASはその“肯定的な証拠”を現実の中からかき集め始める。
そこで、今回の記事では、脳科学の面から引き寄せの現実的なメカニズムを解説した上で、RASを整えて“引き寄せ脳”を育てる方法をご紹介したいと思います。
Contents
引き寄せは脳の仕組みで簡単に説明できる

「引き寄せの法則」は、スピリチュアルな魔法ではありません。
私たちの脳には、現実を“見たいように見る”フィルター機能が備わっています。
それが RAS(ラス)=脳幹網様体賦活系です。
自分が“意識を向けたもの”を、脳が自動的にピックアップする装置です。
この脳のメカニズムを理解すれば、「引き寄せ」は得体のしれない魔術ではなく、人間であればだれにでも“出来て当たり前”な現実的な話になります。
「RAS(ラス)」とは?脳が現実を選び取るフィルター
私たちは、一日に何百万という情報に囲まれて生きています。
目に映るもの、耳から聞こえるもの、肌で感じるもの、その全てが情報です。
でも、脳が処理できる情報量はそのうちのわずか数%。
なぜ、数%かというと、全部を受け入れていたら、私たちがパンクするからです。
毎日毎日、自分で全ての情報の山を「必要・不要」と仕訳けしなくちゃいけなかったら、その作業だけで毎日が終わりますよね。
なので、その膨大な作業を、脳がとって代わって、最適な情報だけを処理・整理してくれているのです。
では、どうやって、最適な情報を“見る”か、“聞く”か、“気づく”か。
それを選別しているのが、RASなのです。
たとえば、「赤い車がいいな~」と思った瞬間、街中で次々と赤い車ばかり目に入る。
これは“RASが働いた”証拠です。
RASは、自分の関心・信念・感情を基準に情報をフィルタリングします。
つまり、“自分にとって大切だ” “気になる”と思っているものほど、RASが現実の中から探し出してくれるのです。
潜在意識とRASの関係|意識の焦点が現実をつくる
RASは、自分の意図に従って現実化に必要な材料を集めてくれる“実行部隊”のようなもの。
そして、潜在意識が持つ「思い込み」や「信念」をもとに、その証拠を現実から見つけ出してきます。
だから、「私はツイていない」と思い込んでいれば、ツイていない出来事ばかりを現実化させるし、「私は愛されている」と信じていれば、愛されていると実感できるような現実を証拠として集めてくれる。
RASはあなたの「Yes」を必死でかき集めてくるのです。
「ほらね」って。
だから、自分にできることは、RASにしっかりと意図(望むもの)を伝え、直感を信じて
“YES”を“YES”にできるよう行動すること。
そこに「でも」「だって」「どうせ」などの余計な思考を挟むと、RASの動きを止めてしまいます。
引き寄せ脳を育てるとは、“RASが意図に従って送ってくる直感やひらめき”に、自分を素直に合わせること。
思考で頑張るより、感覚で信頼すること。
それこそが、脳と宇宙が最も自然に共鳴する引き寄せの姿なのです。
脳は“意識を向けたもの”しか認識しない(カラーバス効果)

「カラーバス効果」という心理学の現象をご存じでしょうか?
これは、“意識を向けた色や物事が、やたらと目につくようになる”という脳の性質。
実はこの脳の性質こそ、引き寄せの法則の“科学的な根拠・土台”でもあるのです。
つまり、脳は「意識しているもの」しか現実として認識できない。
言い換えれば、意識の焦点が現実を選んでいるということです。
だって、興味のないことや意識していないことは、目には映っているかもしれないけれど、記憶に残っていなかったり、耳にも入ってこなかったりするじゃないですか。
ここでは、そんな脳の仕組みでもある、RASとカラーバス効果の関係を通じて、「なぜ思考が現実をつくるのか」をわかりやすく解説します。
意識を向けた瞬間、RASが“現実”を構築し始める
たとえば、あなたが「青い服がほしい」と思った瞬間、街を歩けば、青い服ばかりが目に入るようになります。
あるいは、自分が妊娠した途端、あちこちで妊婦さんを見かけるようになる。
これは偶然ではなく、脳のRASが働いた結果です。
RASは自分の興味や関心にフォーカスし、それに関連する情報を優先的に拾う仕組みを持っています。
そして、重要なのはここから。
この「拾う」作業をRASが繰り返すことで、脳は“これがこの人の望む現実だ”と認識し始めます。
つまり、意識の焦点が変われば、見える世界が変わる。
「現実が変わった」のではなく、「自分の脳がそういう現実を選んだ」ということなんです。
これが、引き寄せの法則を現実的に説明する最もシンプルなメカニズムです。
否定の焦点は“望まない現実”を拡大させる
ここで注意したいのは、脳は「否定語」を理解できないということ。
「失敗したくない」「嫌われたくない」と思うほど、脳は“失敗”や“嫌われる”というワードに焦点を合わせ、その証拠を現実から探し始めます。
これは、RASがあなたの言葉の“意味”ではなく「失敗するかも」「嫌われるかも」という“焦点”を拾うからです。
たとえば、「遅刻したくない」と思いながら支度をしていると、焦るほどに忘れ物をしたり、信号に引っかかったりする。
それも、RASが「遅刻」にフォーカスしてしまっているから。
こういう場合は、「間に合う」ということに意識を向けた方が良いのです。
すると、目の前の信号が次々とタイミング良く青に変わったり、駐車場で目の前の車が出庫してくれたりするのです。
だから、「うまくいかない現実」を引き寄せたくないなら、“何を避けたいか”ではなく、“どうなりたいか”に意識を向けること。
すると、RASはあなたの「Yes」を全力でかき集めます。
そうなるように、材料を用意し始めます。
このように、「No」ではなく「Yes」にフォーカスするほど、脳はその方向に現実を組み替え始めるのです。
この仕組みの根底にある「幸せを引き寄せる法則」は、こちらで詳しく解説しています。
RASを整えて引き寄せ脳を育てる3つの実践ステップ

RASを活性化させる最大のコツは、「意図を明確にする」こと。
ぼんやりと「幸せになりたい」「お金が欲しい」と願うだけでは、脳は“どんな情報を拾えばいいのか”を判断できません。
なので、未来の映像を“見る・感じる・書く”ことで、RASは「この方向に進むんだね!」と認識し、あなたの代わりに必要な情報を集め始めます。
ここでは、RASを整え引き寄せモードに脳を育てる3つの実践ステップを紹介します。
ステップ1)“見る”:望む未来を映像で描く
まず最初にやるステップ1は、❝見る❞です。
望む未来をまるで映像で見るように、思い描く、イメージすることです。
たとえば、理想の暮らし、仕事、人間関係、健康状態などを、どんな場面で、どんな表情をしている自分かを、できる限り細かくイメージします。
脳は、現実・過去・未来・イメージを区別できません。
そのため、頭の中で繰り返し「理想の未来」を映像を見ているように明確にイメージすると、RASはそれを“現実の目標”あるいは、“すでに今起こっている現実”として扱い始めるのです。
なので、理想の写真をスマホの壁紙にしたり、ビジョンボードやノートに貼って、毎日眺めるのも効果的ですよね。
視覚的な情報は、RASへの最強の指令になりますよ。
ステップ2)“感じる”:感情を伴って体感する
ステップ2は、❝感じる❞です。
❝見る❞次に大事なのが、“感情を伴わせること”。
「見ているだけ」では、RASは動きません。
見ることで、当然感情が伴うと思うのですが、あえて大切なステップなのでお伝えしておきます。
RASは、感情を伴うことで、“これは大切な情報だ”と判断します。
たとえば、
●目標が叶った時の喜びや安堵感
●理想の人と過ごす幸福感や温かい気持ち
●仕事で感謝される誇らしさや充足感
その感覚をリアルに感じることで、RASは「これが現実になる」と信号を受け取り、それに関連する情報をどんどん引き寄せてきます。
“引き寄せ脳”とは、言い換えれば“感情を動かせる脳”。
自分が今どう感じているかその熱量こそが、RASの燃料になるのです。
ステップ3) “書く”:言語化で潜在意識とRASを連携させる
ステップ3は、❝書く❞です。
“書く”という行為で、潜在意識に「それが当たり前」を定着させRASと連携させ、RASにその通りに働いてもらいましょう。
紙に書くことで、目・手・脳が連動し、RASと潜在意識の間に“明確なデータ”が送られます。
たとえば、
「私は自分の才能を活かして、心から満たされた仕事をしている」
「私は毎朝、爽やかな気持ちで目覚めている」
このように“現在進行形”で書くのがポイント。
すると脳は「すでにそうなっている」と錯覚し、現実をその設定に合わせようと動き出します。
もし途中で不安が出てきても大丈夫。
RASはあなたの「Yes」を必死にかき集めています。
だからこそ、あなたができるのは「Yes」を「Yes」にする行動。
そこに「でも」「どうせ」といった思考を差し挟むと、RASの信号を思考ノイズでかき消してしまいます。
なので、もし何らかの閃きや「こうしたらいいかも」と感じたことは、積極的にその直感を信じて行動しましょう。
不安よりも、その行動によってRASは正確に働きますから。
それが、あなたの脳を本物の引き寄せモードに育てていくことになりますから。
日常でできるRAS活用法

RASは、24時間、365日、休むことなく働いています。
ただし、どんな意識状態でいるかによって、「拾ってくる現実」がガラッと変わります。
つまり、“どんな現実を引き寄せるか”は、朝(目覚め時)の思考と、日常で触れる情報によって決まっていくのです。
ここでは、日常で実践できる、RASを整える2つの具体的な方法を紹介します。
朝(目覚め時)の第一思考を整える
朝(目覚め時)は、RASがリセットされる“再起動タイム”です。
まだ思考が緩やかで、「今日の意識の方向性」を決めやすい最も重要な時間帯。
だからこそ、起きてすぐにスマホやニュースを見る前に、「今日をどんな気分で過ごしたいか」を意識してみてください。
たとえば、
「今日は穏やかに過ごそう」
「今日はゆっくり丁寧に行動しよう」
「今日は人との関わりを楽しもう」
こうした“意図”を先にRASへ送ることで、脳はその気分に合った情報・人・出来事を自然と選び取るようになります。
RASはあなたの「Yes」を集めます。
だから、朝いちばんに“YESの方向”を決めておく。
それだけで、その日の現実の流れは大きく変わるのです。
情報の取捨選択で“現実の見え方”を変える
私たちの脳は、日々膨大な情報にさらされています。
その中には、ポジティブなものもあれば、ネガティブなものもある。
もし、ネガティブなニュースやSNSの愚痴ばかりを浴び続けていると、RASは「これが望んでいる現実」と認識してしまい、同じような波長の出来事を集めてきてしまいます。
だからこそ、意識的に触れる情報を選ぶことも大切です。
●心地良く感じるテレビ番組や動画を見る
●インスピレーションが湧く本を読む
●安心感や美しさを感じる音楽を聴く
これらの行動が、RASに“良い現実”のサンプルを与えます。
不快に感じるものは、敢えて取り入れないようにする。
脳は、見たもの・聞いたもの・感じたことを「自分の世界」と認識するため、何を見て、どんな言葉、どんな感情を浴びるかで、現実は変わります。
つまり、自分が選んだ情報が、自分の世界をつくるのです。
RASを活かすには、自分自身も、心地いい現実の素材を選び取るようにしましょう。
👉脳と波動の関係性について理解を深めたい方は、ぜひコチラをご参考に☆彡
まとめ|RASを整えると、引き寄せは“思考”から“自然現象”に変わる
今回は、脳科学の面から引き寄せの現実的なメカニズムを解説した上で、RASを整えて“引き寄せ脳”を育てる方法をご紹介しました。
RASは、あなたの「Yes」(本当に望む情報)を必死でかき集める存在です。
だからこそ大切なのは、何に意識を向けるかです。
意識を向けた瞬間に、RASはあなたの代わりに現実化する材料を探し始めます。
“どうすれば叶うか”を悩むより、“どうなると最高なのか”に意識を向け、向けた時点で“もう叶う方向に動き始めている”と信じて、その流れに乗ること。
引き寄せは“頑張ってどうにかするもの”ではなく、脳によって、“自然に起きる現象”へと変わります。
今日もあなたのRASは、あなたの意図に従って働いています。
どうぞその脳力を信頼し、あなたは心地良さを選ぶようにしてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます💖
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