こんにちは。
自分軸カウンセラー よしみです。
「夢を叶えたい」「今の自分を変えたい」と思ったこと、ありませんか?
でも、いざ行動しようとすると、どうしても躊躇してしまう…。
そんな壁を感じることは、誰にでもあります。
実は、その原因の多くは、「コンフォートゾーン」という脳が決めてしまった一定の枠に縛られていることが分かっています。
コンフォートゾーンとは、簡単に言えば「人生で長年居続けてきた自分にとって安心で居心地の良い場所」でもあり、「自分が当たり前に使ってきている思考や感情の枠、行動の枠」とも言えます。
でも、このゾーンに居続けている限り、大きな成長や夢の実現は難しいと言われています。
なぜなら、このコンフォートゾーンは、例えそこが居心地の悪いものであっても、長年それが当たり前になっている以上、なかなか変えることが出来ないからです。
では、 「どうやって抜け出したらいいの?」と思いますよね。
そこで今回の記事では、前回お伝えしたコンフォートゾーンについての復習も兼ね、そこから抜け出せない理由を脳の仕組みを基に徹底的に解説した上で、具体的なコンフォートゾーンからの抜け出し方をお伝えしようと思います。
最後までお読みいただくと、「どうすれば現状を打破して前に進むことができるのか?」あるいは、「どうすればなりたい自分や得たい人生を叶えられるのか」願望実現の仕組みまで分かりますよ!
Contents
コンフォートゾーンとは?簡単復習
コンフォートゾーンとは、直訳すると、自分が「ここなら安心」と感じられる許容範囲のことです。
でも、心理的な観点から見るコンフォートゾーンとは、例えそこが「不快」であろうと、長年の思考癖や感情癖によって、変化のないことに安心感があり、不安やストレスをそう感じにくいため、結局は変わろうとしない生活範囲のことです。
このように、一見、心地良く感じられるコンフォートゾーンには問題があるということです。
それは、長年慣れ親しんだコンフォートゾーンに留まり続けると、例え不快な現状を変えたいと思ったとしても、今までと違った考え方や行動、新しい挑戦を恐れるようになり、成長や夢の実現から遠ざかってしまう可能性があることです。
例えれば、「自由になりたい犬が、すでに首輪を外されているのに、首輪に繋がれたままの範囲でしか行動できないと思い込んでいる状態」のようなものです。
でも、これは私たちが危険を避けて安全を確保するための、本能的な脳の反応なのです。
脳は、新しいことに挑戦しようとすると、それが経験のない未知の領域であるがゆえに不安や恐怖を沸き立たせ、「変わらないほうがいいよ」と信号を送ります。
その結果、安心できるコンフォートゾーンに留まり続ける。
その範囲以上の思考や行動をさせようとしなくなるんです。
このコンフォートゾーンの仕組みを理解しておくことはとても大切です。
なぜなら、もし、現状に不足や不満があるのなら、コンフォートゾーンの外にこそ、望む世界があり、その外へ抜け出そうとする事に、人としての成長や目標を達成するチャンスが用意されているからです。
本当なら、これまでの狭い人生経験の外側(コンフォートゾーンの外)にこそ、さらに人生を豊かに拡大させる答えや材料がある!ってことです。
しかし、 このような理屈が分かっていても、なかなかコンフォートゾーンを抜け出すことが難しいと感じている人は少なくありません。
次の章では、どうしてコンフォートゾーンを抜け出すのが難しいのか?
その原因を、脳や心理の仕組みを基にさらに詳しく見ていきます。
脳の仕組みとコンフォートゾーン
なぜコンフォートゾーンを抜け出すのが難しいのか?
その答えは、私たちの脳の仕組みにあります。
脳は常に「現状維持」を優先するようにプログラムされています。
この章では、脳がコンフォートゾーンを維持しようとする理由を3つの視点から解説します。
これを知ることで、人間本来の仕組みを理解でき、自己実現が出来ないことやコンフォートゾーンからナカナカ抜け出せない自分を責める必要はないことに気付けるはずです。
未知への恐怖心
未知の世界には、あらゆる可能性を感じワクワクしますよね。
しかし、脳は「危険かもしれない」と警戒心を抱きます。
これは、安心安全の中で命を守ろうとする脳の生存本能の一部なんです。
太古の人類が、初めてのモノに出くわした時に、それが危険な捕食者や食べられない命を脅かす植物などにつながる可能性も考慮に入れ、まずは警戒するということを積み重ねてきました。
この本能が現代人の脳にも残っており、初めてのことや新しいことに挑戦しようとすると「やめたほうがいいのかもしれない」「本当に上手くいくのだろうか?」と躊躇させるのです。
これまでの経験で、新しい仕事に応募しようとするときや、新しいスキルを学ぼうとするとき、「失敗したらどうしよう」「自分には無理かもしれない」と不安を感じるのは、この未知への恐怖心という脳の反応が原因なのです。
でも安心してください。
この反応は人間本来の脳の自然な動きであり、一度超えることができれば、次からは「安全だ」と脳が記憶するので、薄れていきます。
むしろ、活発に挑戦していけるようになります。
ホメオスタシスの働き
ホメオスタシス(恒常維持機能)は、体や心の状態を一定に保とうとする潜在意識の仕組みです。
人間の臓器が意識に関係なく働き続けてくれたり、体温を維持しようとするように、心理的にも「これまでの状態」を維持しようと働きます。
それがホメオスタシスです。
そのため、新しいことに挑戦しようとすると、脳は「今までと違うよ」「これまで通りが一番安全だよ」というシグナルを送ってきます。
これが、「現状のままでいたほうが楽だ」と感じてしまう「三日坊主」や「ダイエットのリバウンド」が起こる理由です。
あるいは、自己啓発のセミナーなどに参加してやる気満々に変われたはずなのに、数日も経てば、結局元の自分に戻ったりするのも、このホメオスタシスの働きによるものです。
思考がコンフォートゾーンを維持するメカニズム
「もし失敗したらどうしよう」「こんなことをして笑われたらどうしよう」のようなネガティブな思考が、新しい挑戦を阻む壁にもなりますよね。
あるいは、実際に痛い目にあった記憶などが、「また、同じように嫌な思いをしたらどうしよう」と、まだ起こってもいない未来に不安を抱かせますよね。
この思考の壁は、脳が効率よく働くための仕組みでもあります。
脳は、別の行動によって遠回りをしたり手間ひまをかけるよりも、すでに慣れているパターンで選択・行動した方がエネルギーを節約できるため、「変わらないほうがいい」「このままでいいよ」というメッセージを送ります。
「面倒くさい」と人間が感じるのも、実は、脳からのこのような仕組みのせいなのです。
仕事や家事においても、なにか大胆に新たな発想を取り入れるよりも、与えられたことをソツなくこなす方が、無難だと感じますよね。
確かに無難かもしれませんが、毎日のルーティーンに変化は訪れず、現状も何も変わりません。
ただ、時間や老化だけは刻々と進むわけです。
コンフォートゾーンを抜け出せない心理的要因
コンフォートゾーンを抜け出すことの難しさには、脳の仕組み以外にもいくつかの心理的要因があります。
この章では、その要因を3つに分けて詳しく解説します。
自分がいずれかの要因に該当することを知ることで、行動を変えるきっかけが見つかるかも知れませんよ。
要因1)トラウマ:心理的障壁
まず1つ目の心理的要因は、トラウマなどの心理的障壁です。
過去の失敗や嫌な思いをした体験が、「できない」「怖い」「苦手」「無理」という記憶を心に刻み込んでしまいます。
そのことによって、自分自身が「できない」「怖い」という勝手な思い込みを作ってしまう。
これが、トラウマなどの心理的障壁となって、コンフォートゾーンを抜け出す自信や勇気を奪ってしまいます。
例えば、「私は失敗しやすいから、どうせ上手くいかない」「あの人たちのようにはなれない」と感じてしまうのも、この心理的障壁が要因です。
その他、インナーチャイルドやメンタルブロックなども、これに該当します。
要因2)自己制限
2つ目の心理的要因は、自己制限です。
自己制限とは、「自分にはこれ以上は無理」「こんなことはできない」と、自分で自分の可能性に限界を設けてしまうことです。
この制限は、外部的な理由ではなく、ほとんどの場合、自身の内面から生じています。
たとえば、「自分には才能がない」「私はこういう性格だから向いていない」「私は育った環境がこうだから無理」と、はなから挑戦しようとしなかったことはありませんか?
この自己制限には深層心理が関係しています。
未知の体験や新しい挑戦には多少のリスクが伴うため、脳が自動的に「やめた方がいいんじゃない?」という信号を送り、私たちを守ろうとする「危機回避性」という防衛本能が働くからです。
その防衛反応にしたがって、アレもコレも挑戦せず、安全無難にばかり進んでしまうと、脳はますます、「何もしない方が上手くいく」という自己制限を強化し、夢や目標に向けた行動をどんどん阻んでいきます。
頑張りたい気持ちはあっても、現実に出来ない事情を生んでしまうことになります。
「お金が・・・」「時間が・・・」「環境が・・・」などを言い訳に、簡単に挑戦する気持ちを諦めやすくさせてしまいます。
むしろ、そのような挑戦出来ない理由にホッと安心してしまうなら、現状を打破したり、願望を実現することは難しいですよ。
要因3)変化への抵抗
3つ目の心理的要因として、変化への抵抗が挙げられます。
これは、脳が「変わらないほうが安全」と判断する仕組みによるものですが、その結果として新しいことを恐れ、慣れた環境にしがみつく、心理的な癖になってしまいます。
頑固な思考癖です。
変化への抵抗は、「今のままで十分」という感覚と表裏一体です。
例えば、今の仕事に不満がありながらもナカナカ転職に踏み切れない理由として、「環境が変わるのが怖い」「今より収入が減ったらどうしよう」 「周りが反対するかもしれない」と考えてしまうことが挙げられます。
この思考癖が変化への抵抗を強め、結果的にコンフォートゾーンを抜け出させなくします。
嫌なままの会社に居続ける人生を作るわけです。
人は、変化するから成長があります。
でも、その変化そのものを恐れていては、良くもならない代わりに、現状が安全に維持される保証なんてのもないわけですから。
本当の自分の望みや理想が実現することを体験できないままの人生になりますよね。
コンフォートゾーンを抜け出す具体的な5つの行動
コンフォートゾーンを抜け出すためには、「やり方を知ること」が大切です。
確実に効果がある5つの具体的な行動をお伝えします。
これらをコツコツと実践すれば、コンフォートゾーンを抜け出せないホメオスタシスなどの原因に足を引っ張られず、今の自分を一歩ずつ成長させ、夢や目標にしっかりと到達できるようになれます。
行動1)自分のコンフォートゾーンを明確にする
まず、1つ目の行動は、自分のコンフォートゾーンを明確にすることです。
具体的には、今の生活や仕事で「満足ではなくとも、安心・安定を感じている部分」を洗い出してみましょう。
ネガティブな感情を抱えつつも、仕方なく現状維持してしまっていることを片っ端から挙げてみましょう。
例えば、嫌々ながらもいつも同じルーティンの中で、結局これで良いのだと自分を言い聞かせて安心してしまっている事です。
あるいは、本当にやりたいことや理想の形があるはずなのに、なんだかんだ理由をつけて「新たな行動」「新しいことを避けている」と感じる場面があれば、それがコンフォートゾーンの一部です。
それと同時に、自分が無理なく出来る事や、得意な事、好きな事、情熱が注げる事、時間も忘れて夢中になれる事など、自分にとってポジティブな思考や感情を使える事も挙げておきましょう。
コンフォートゾーンを抜け出すには、このように自己理解を深めておくと、より上手く成果があらわれますよ。
行動2)コンフォートゾーンを拡大していく
2つ目の行動は、コンフォートゾーンを拡大していくことです。
ここまで、「コンフォートゾーンを抜け出す」という表現を用いてきましたが、実際には「抜け出す」よりも「拡大する」イメージの方が現実的です。
実は、コンフォートゾーンというのは、ぴょ~んと飛び越えられるものではなく、徐々に徐々に、自分の「得意」や「好き」というポジティブな事を積極的に行動することで、「コンフォートゾーン拡げる」という行動が、正解なのです。
一気にコンフォートゾーンを飛び越えようと無理をすると、必ず、ホメオスタシスが「いつものあなた」に戻そうと働きかけます。
なので、ゆっくりと無理のない形で、あなたの生活範囲、経験範囲、行動範囲を広げる。
これが、結局、これまでの人生の景色から理想の景色へと変わることになるんです。
1つ目の行動で洗い出せたネガティブは、もう自分にとってネガティブだと分かっているので、それらをこれ以上拡大する必要はありませんよね。
自分にとって、ポジティブな事だと明らかになったことにフォーカスして、どんどん経験値を上げ、磨きをかけ、拡大していけばよいのです。
これまで、様々な言い訳をして避けていた「本当にやりたいこと」「好きなこと」に少しずつ挑戦してみることが拡大の始まりです。
いきなり、大きな事をする必要はありません。
ずっと行きたかったカフェに行く、いつもと違う通勤ルートで好きな自然を感じるなど、日常の中で少しずつ、自分にとってのポジティブと感じる小さな変化を加えることで、コンフォートゾーンが徐々に広がり、いつの間にか新しい挑戦が「普通」になっていきます。
本当に叶えたい理想に対しても、余計な思考や感情に阻まれず、無理なく当たり前に挑戦できるようになりますよ。
行動3)人からの勧めや偶然に乗る
3つ目の行動は、人からの勧めや偶然に乗ってみることです。
自ら新たな挑戦をすることも大切ですが、人からの勧めや偶然出くわしたことに、新たな挑戦行動として乗ってみるのも、素晴らしい成果に繋がりますよ。
人はどうしても自分の経験した範囲のみで考え行動しがちです。
それでは、コンフォートゾーンは広がりません。
時には、自分以外の人の行動や思考に触れ、素直に取り入れてみるのも、考え方の視野を広げることになります。
他人からの意見や偶然のきっかけは、自分では思いつかなかった新しい世界への扉を開いてくれることがあります。
「ちょっと面白そう」と感じたら、深くアレコレ考えずに行動してみるようにしましょう。
自分のこれまでの経験や考えなんて、たかが知れています。
どんどん、自分にはなかった世界を柔軟に取り入れることも、彩りある豊かな人生になりますよ。
行動4)小さなリスクを受け入れる
4つ目の行動は、小さなリスクを受け入れることです。
リスクを全く取らずに成長することは難しいですが、大きなリスクを背負う必要はありません。
まずは「ちょっとしたリスク」を受け入れるところから始めましょう。
例えば、「初めての場所に行ってみる」「初めての人に会ってみる」「初めての体験をしてみる」など。
小さなリスクを受け入れることで、「あれ?意外と良かった」「思ったより怖くなかった」「案外、簡単に出来るじゃん」といった成功体験が大事なのです。
この行動の積み重ねが、コンフォートゾーンを広げる大きな力となります。
多少の失敗をしても「学び」と受け取り、「やらない」より「やった」喜びが自信や自己肯定感の向上につながります。
ポイントは、結果ありきで考えず、少々の無駄や非効率であっても、とにかく「やってみた」という事実を作ることです。
行動5)今までと反対の行動を意識する
5つ目の行動は、今までと反対の行動を意識することです。
日常の中で「いつもの自分とは反対」の行動を試してみましょう。
いつもの自分だったら、「こんな風にネガティブに考えちゃうよな」ということがあるなら、思い切って、「じゃあ、どうなると嬉しい?」と意識の方向を変えてみましょう。
ポジティブになる必要はありません。
意識を向けるだけでオッケーです。
あるいは、「いつもの私だったら断る」ということを、思い切って受け入れてみる。
「いつもなら嫌々でも周りに従ってしまう」のなら、思い切って「断ってみる」など、ちょっとした選択を反対に変えてみるだけで、思いもよらなかった成果を得られたり、新しい気づきが得られますよ。
これは、脳に「新しい刺激」を考慮した行為で、コンフォートゾーンの外に出ても、実は何も悪いことは起こらないという、新たな思考回路を築くことになります。
考えるより、行動です!
行動が変わるから、思考が変わり、現状や未来の人生までも変えてしまうんですよ。
まとめ
今回は、コンフォートゾーンについて、そこから抜け出せない様々な原因を解説した上で、具体的なコンフォートゾーンからの抜け出し方5つの行動お伝えしました。
コンフォートゾーンとは、良い悪い関係なく、自分が安心して慣れ親しんだ生活領域のことで、理想や夢・目標を叶えるためにはこの領域を出る必要があります。
また、心理的な壁や自己制限、変化への抵抗が自分の人生や可能性を狭めます。
そんなコンフォートゾーンから抜け出すには、まずは自分のコンフォートゾーンを明確にし、小さな挑戦行動を積み重ねて領域を拡大していくことが重要です。
さらに、人の勧めや偶然の機会を活用し、小さなリスクを受け入れながら、いつもと反対の思考や行動を試してみることで新しい刺激を得ることができます。
これらの具体的な行動を実践することで、悶々とした現状を打ち破り、夢や目標が思わぬ形で成就しますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございます💖