こんにちは。
自分軸カウンセラー よしみです。
なんだかいつも自信が持てない…。
人と比べて落ち込んだり、自分のことを責めたりしてしまう…。
そんなふうに感じているあなたへ。
それは「あなたの性格だから」ではなく、心の奥深くにいる「インナーチャイルド」が関係しているかもしれません。
実は、自己肯定感が低い人や、ネガティブな思考のクセを持つ人の多くに、癒されていないインナーチャイルドが存在している場合が多いんです。
この「インナーチャイルド」と向き合い、正しく診断して癒していくことで、自分を責める毎日から、少しずつ自分を認め優しくポジティブな自分になれ、理想の未来をも創り出すことができるんです。
そこで今回の記事では、「インナーチャイルド診断」を通して、ネガティブ思考の本当の原因となっている傷ついた幼い自分を知り、自己肯定感を高めていくための具体的なステップをご紹介していきます。
「今の自分を変えたい」そう思っているなら、きっと大切なヒントが見つかるはずです。
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
インナーチャイルドとは何か?
「インナーチャイルド」という言葉。
最近よく見かけるけど、実際のところどういう意味なんだろう…?
そんなふうに思っている方も多いのではないでしょうか。
まずは、インナーチャイルドの基本をわかりやすくお伝えしていきますね。
実はこの存在、私たちが思っている以上に、心の状態に深く関わっているんです。
「インナーチャイルド」とは、簡単に言うと、「あなたの心の中に今も存在している“子どもの頃の傷ついたあなた”」のことです。
たとえば、子どもの頃に親や周りから何気なく言われたひと言や行動で、さみしかった体験、もっと愛されたいと思った不満な気持ち、怖かった気持ちがあった場合、 そうした記憶や感情が、大人になった今も、無意識にあなたの考え方や行動に影響を与えているのです。
特に、自己肯定感が低い人は、インナーチャイルドが「傷ついたまま」「癒されないまま」残っていることが多いと言われています。
それが、大人になってからも無意識に
「どうせ私なんて…」
「うまくいくはずがない」
「もっと頑張らなくちゃダメだ」
といった思考パターンをつくってしまうんです。
さらには、その思考パターンが、自分のことよりも人の意見に左右されてしまったり、やりたいことを我慢してしまったり、人のことばかりを羨ましいと悩んだりといった、ネガティブな行動や現実を生む原因になってしまうのです。
でも、安心してくださいね。
このインナーチャイルドは、ちゃんと向き合って、癒していくことができれば、ネガティブな思考・行動パターンから抜け出していくことが出来るんです。
その第一歩が、「インナーチャイルド診断」であり、自分の内面を知ることから始まります。
インナーチャイルドの種類と診断方法
インナーチャイルドといっても、その姿は人それぞれ。
性格や感じ方、傷ついた理由などによって、いろんな「子どもの頃の自分」が心の奥に存在しています。
この章では、自己肯定感が低い人に多いタイプのインナーチャイルドにフォーカスしながら、実際に「自分の中にどんなインナーチャイルドがいるのか」を知るための診断方法をご紹介します。
自分をもっと理解するためのヒントが、きっと見つかりますよ。
自己肯定感の低い人のインナーチャイルド
自己肯定感が低い人のインナーチャイルドは、こんな特徴を持っていることが多いです。
●誰かに「認めてほしい」「褒めてほしい」「評価されたい」といつも感じている
●小さなミスでも「自分はダメだ」と強く責めてしまう
●人と比べては「どうせ私なんて…」と落ち込んでしまう
●何かを決めるときに「自信がない」「失敗したらどうしよう」と不安になる
こうした感情の奥には、子どもの頃に感じた「寂しさ」「否定された体験」「頑張っても認めてもらえなかった思い」が眠っていることが多いんです。
たとえば、「親から十分に愛情をもらえなかった」と感じていたり、「頑張らないと認めてもらえない」と思い込んでいたり…。
そんな過去の思いが、大人になった今も心の奥で息づき、自分を苦しめてしまっているんですね。
あなたは、心の奥でいつも“誰かにわかってほしい”と叫んでいる自分を感じたことはありませんか?
それがまさに、あなたのインナーチャイルドなのかもしれません。
インナーチャイルド診断を通じて自己理解を深める
では、そんなインナーチャイルドをどうやって知ることができるのでしょうか?
ここでは、簡単な「セルフ診断」を通して、自分の内側をのぞいてみましょう。
以下の質問に、直感で瞬時に「はい」か「いいえ」で答えてみてください。
①失敗すると、強く自分を責めてしまう。
②人から否定されたり無視されたと感じると、必要以上に落ち込む。
③人に認められないと、自分には価値がないと思ってしまう。
④子どもの頃の記憶に、寂しさや怖さが多く残っている。
⑤幼い頃、「もっと愛されたい」「もっとかまってほしい」と感じていた。
いかがでしたでしょうか?
「はい」が3つ以上当てはまる方は、自己肯定感を下げてしまっているインナーチャイルドの声が、今もあなたの中で強く残っている可能性があります。
でも、大丈夫です。
この診断結果は、落ち込むためのものではありません。
むしろ、自分の本当の心の声に気づけた証です。
インナーチャイルドの存在に気づけたことは、とても大切な変化の始まりです。
では、ここからは、なぜそのようなインナーチャイルドが生まれたのか、その原因を深く掘り下げていきましょう。
自己肯定感が低い自分を作った本当の原因
「どうして私はこんなに自信がないんだろう…」
「もっと前向きになりたいのに、なれない…」
そんなふうに思ったことはありませんか?
実は、その“生きづらさ”や“自己否定”の根っこには、幼少期の経験や、知らず知らずのうちに心に刷り込まれた思考や感情のパターンが関係していることが多いんです。
この章では、もう少し、「なぜ私は自己肯定感が低くなってしまったのか?」を一緒に探っていきましょう。
幼少期の経験と影響
自己肯定感の低さには、子どもの頃の経験が大きく関係しています。
たとえば、こんな経験はありませんでしたか?
●親に褒められた記憶があまりない
●何をしても「まだ足りない」と言われていた
●家庭の中で自分の気持ちを素直に表現できなかった
●「いい子でいなきゃいけない」と、本音を我慢し自分を押し殺してきた
子どもは本来、「そのままの自分で愛されたい」と願う存在です。
でも、その気持ちが満たされないと、大人になってからも、「どうせ私は愛されない」「認めてもらうには、もっと頑張らないといけない」と感じるようになります。
そうして心の中に、「ありのままの私ではダメなんだ」という思いが根付いてしまうんですね。
それが、大人になった今でも「自信がない」「人にどう思われるかが気になる」といった感情として無意識に発動してしまうのです。
もちろん、親や周りの人に悪気があったわけではないことが多いです。
親自身も未熟だった。
親自身もインナーチャイルドを抱えていた。
ということが考えられます。
けれど、あなたの小さな心はとても敏感で、ちょっとした言葉や態度で深く傷ついてしまうことがあるんです。
まずは「私の心はそう思ってたんだ」と、自分の過去にあった本音をそっと認めてあげることから始めてみましょう。
刷り込まれた思考・感情パターン
子どもの頃に受けた体験は、私たちの心に「自動的な反応」を作り出してしまいます。
たとえば…
●「失敗=ダメなこと」と思い込んで、挑戦を避ける
●人に頼ることができず、「自分さえ我慢すればいい」と考える
●ほめられても「たまたまだ」と受け取れず、自分を足りないと否定してしまう
これらはすべて、「インナーチャイルドが作り出した思考や感情のクセ」です。
無意識のうちに、私たちはこうしたパターンに支配されてしまっているんですね。
そして、その思考や感情の通りに、行動すらひっこめてしまうのです。
そして何より厄介なのが、「このパターンが当たり前に発動している」ということ。
無意識なパターンとして沁みついてしまっているので、自分ではなかなか気づけないんです。
でも大丈夫。
あなたがこの記事を読み進めているということは、すでにその“パターンに気づき始めている証拠”です。
心のクセは、気づいてあげることで少しずつゆるみはじめます。
「私はずっと、こういう思い込みを持っていたのかもしれない」
そう感じたら、ネガティブなパターンから外れていく大きな前進です。
インナーチャイルド診断で自己肯定感をUPさせる5ステップ
「自分のインナーチャイルドには、どんな思い込みがあるんだろう?」
「どうすれば、もっと自分を大切に思えるようになるの?」
ここまでの内容をお読みいただければ、きっともう気づかれているかもしれませんね。
自己肯定感の低さには、幼いころの体験が深く関わっていることを。
インナーチャイルドを何とかしないといけないことを。
それと同時に、そんな幼い頃の自分をどう変えることができるのか?
インナーチャイルドを変えることなんて出来るの?
新たな疑問と不安が出てきているかもしれませんね。
大丈夫ですよ。
それは、“変えられない過去”ではなく、“これから癒していける存在”です。
いよいよここからは、そんなインナーチャイルドと向き合い、自己肯定感を高めるための5つのステップを、やさしく丁寧に解説していきます。
難しいことはありません。
一つ一つ、自分のペースでやっていけば大丈夫ですよ。
ステップ1)インナーチャイルドによる自己暗示を特定する
まず最初にやるステップ1は、インナーチャイルドによる自己暗示を特定することです。
つまり、「いつも自分自身にどんなネガティブな言葉をかけているか?」に気づくことです。
つい無意識に自分自身が呟いてるネガティブな独り言に気付きましょう。
たとえば、ネガティブな現実を目の前にしたり、上手くいかない事があった時に
「どうせ私なんて…」
「迷惑に思われているかも」
「嫌われているかもしれない」
と、自分に対して否定的な言葉を投げかけていませんか?
これが、傷ついたインナーチャイルドがつくり出した自己暗示です。
子供の頃に、これ以上傷つかないようにそう思い込むことで、自分自身を納得させ守るために生み出してしまったネガティブ言葉なんです。
でも、その 無意識に繰り返している“口ぐせ”こそが、大人になってからも、あなたの自己肯定感をどんどん下げてしまうことになっているんです。
なので、まずは、自分の中にどんな自己暗示「ネガティブな独り言」があるのかを書き出してみましょう。
ネガティブな言葉ほど、実は、癒されずに傷ついたままでいるインナーチャイルドからの“SOSのサイン”かもしれませんよ。
ステップ2)自己暗示を疑う
ステップ2は、自己暗示を疑うことです。
自分が無意識につい呟いてしまっている自己暗示に対して、こう問いかけてみましょう。
「…それって、本当に真実?」って。
たとえば「私はなんてダメな人間なんだろう」という自己暗示に気付いたら、「本当に?全部がダメ?どこにも良いところはないの?」と自分に聞いてみてください。
この方法は、今まで信じてきた思い込みをゆるめていく大事なステップです。
疑ってみることで、あなたの中に「別の可能性」が見えてきます。
だからといって、何か答えや正解を見つける必要はありません。
単に疑いの言葉をかけるだけで、意識は自然にネガティブではない方向へと向き始めます。
なので、「疑ってみる」だけで良いです。
どんどん思考したり深堀りしようとしないことがポイントです。
この疑いを掛けるステップは、信じ込んでいるネガティブな自己暗示に「変化をもたらす大きなキッカケ」になります。
ステップ3)自己暗示を緩める言葉を見つける
ステップ3は、自己暗示を緩める言葉を見つけることです。
これまでのパターン化しているネガティブな思い込みを疑えたら、次は「心が少しホッとするような言葉」を自分にプレゼントしましょう。
たとえば…
●「失敗しても大丈夫。これまでもなんだかんだ大丈夫だったじゃん」
●「私だってすんごく頑張ってるよ」
●「周りは、自分のことで精一杯。私のことをいつまでもアレコレ考えてる暇なんてないよ」
これは“ポジティブ思考”を無理に自分に押し付けるものではなく、“自分に安心を与える自己対話”です。
「こうでなければならない」というような、無理に自分をポジティブにさせようとしたり、戒めようとする言葉である必要はありません。
あくまでも、ネガティブな独り言によってぎゅっと固まっている心を、やんわりとほどき緩めてやる言葉。
思わず笑っちゃうような言葉なら最高です^^
あなたの心の中にいる小さな子ども(インナーチャイルド)に、やさしく語りかけてあげてください。
心が少しずつ安心して、力を抜いていけるように。
ステップ4)インナーチャイルドを癒す
ステップ4は、インナーチャイルドを癒すことです。
いよいよここからが、癒しのプロセスです。
これは少し感情が高ぶるかもしれませんが、すごく大事なステップです。
①まず、目を閉じて、幼いころの自分を思い出してみてください。
ネガティブな暗示言葉を作ってしまったキッカケとなった場面を思い出してみましょう。
②その時の幼い自分は、どんな気持ちを抱えていたでしょう?
本当は、どうしてほしかった?
本当は、どうしたかった?
本当は、どんな言葉をかけてほしかった?
誰に何を思われるとか、正しさなんて関係なく、自分の本音を聞き出してあげましょう。
③そして、目を閉じた状態のままで、それら全てを、今のあなた自身が叶えてあげて下さい。
すっかり大人になった今のあなたが、傷ついた頃の自分の本音に対して、全てを与えてあげて下さい。
決して、正したり戒めたりせず、全てを優しく受け止めてあげて下さい。
「よくがんばってきたね」
「苦しかったよね。分かるよ。」
「私は、ずっとあなたの傍にいて、あなたをちゃんと見てるよ」など。
この言葉は、あなた自身に向けた“最高の癒し”になります。
涙が出てきても大丈夫。
それは心がほぐれた証です。
あなたの気が済むまで、いくらでも寄り添い癒してあげましょう。
ステップ5)継続的に自己暗示を緩めインナーチャイルドを癒す
最後のステップ5は、継続的に自己暗示を緩め、インナーチャイルドを癒すことです。
インナーチャイルドを癒したり、自己暗示を緩めることは、たった1回で完了するものではありません。
だって、これまで何十年間、自分に繰り返し刷り込み、発動し続けてきたものですから。
なので、1回の癒しで完璧に変わろうとしなくても、自己暗示に気づくたびに緩める言葉をかけてやったり、時間がある時はじっくりとインナーチャイルドを癒してやったり・・・と、自己対話を続けることで、少しずつネガティブな思考癖に変化が起こり、自己肯定感が育っていきます。
他にも、
●朝起きたら「今日もありがとう」「一緒にガンバ!」と自分の瞳を見つめ声を掛ける
●一日の終わりには「今日もよくがんばったね。お疲れ様」と自分の体を撫でながら、ねぎらいの言葉をかける
●不安な気持ちが出てきたら「大丈夫、一緒なら乗り越えられるよ」と寄り添う
こんなふうに、毎日少しずつネガティブな思考癖でぎゅっと固まっている自分を緩めていったり、「自分と仲良くなる時間」を意識的に持つことで、心は確実に変わっていきます。
そして、行動まで変え、現実を変えていきます。
インナーチャイルドに気づき癒す実践は、あなたが本当の意味で「自分を大切にできるようになる」「思い通りの現実になる」ための魔法です。
焦らず、ゆっくり、優しく。
あなたの心がしっくりと感じるペースで進んでいきましょうね。
まとめ
今回は、「インナーチャイルド診断」を通して、ネガティブ思考の本当の原因に気づき、インナーチャイルドを癒し、自己肯定感を高めていくための具体的なステップをご紹介しました。
今のあなたが「どうしてこんなに自分を好きになれないんだろう…」「なんでいつもネガティブに考えてしまうんだろう…」と感じているなら、それは“あなたが悪いから”ではありません。
それは、幼いころのあなた──
本当は泣きたかったのに言いたいことがあったのに我慢したり、怒りたかったのにいい子でいようとしたり、「私なんて…」と思い込むことで自分を守ってきた、小さなあなた=インナーチャイルドが今もまだ、傷ついたままそこにいるからなのです。
そんな小さなあなたに、今のあなたが、寄り添い優しく声をかけることで、「自己否定から自己受容へ」と一歩一歩無理なく変容していきましょう。
インナーチャイルドを知り、診断し、癒していくことで、自己肯定感は確実に育っていきますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございます💖